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5都市で大盛況!「オーストラリア酒フェスティバル2025」総まとめ

今年で4年目を迎えた「オーストラリア酒フェスティバル」は、過去最多となる5都市で開催されました。3月のブリスベン、7月のメルボルン、9月のシドニー、そして10月にはキャンベラゴールドコーストへと巡回し、日本酒を軸に多彩な食文化と体験を紹介する場として、各地で大きな盛り上がりを見せました。中でも2日間で8000名が来場し最大規模となったシドニー会場をピックアップ、全国の蔵元やメーカーが集い、華やかな賑わいに包まれた会場の様子をレポートします!

日本の酒・食・文化・観光」が揃ったお祭り!

近年高まるオーストラリアにおける日本酒人気を背景に、多様な日本酒と出会う機会の創出と認知拡大を目的に開催されている「オーストラリア酒フェスティバル」。試飲販売を中心に、日本各地の食や工芸品、さらに観光情報までが一堂に会する、日本文化の総合的な祭典です。2022年から開催されている同イベントは年々盛り上がりを見せ、2025年は5都開催合計で20000人以上が来場!日本酒を中心とした日本産品の魅力を国内外へ発信するイベントとして存在感を高めています。

さらに酒フェスティバルを取り巻く環境も年々ポジティブに進化しています。出展される方々には、出品すること自体が付加価値となり、ブランドの認知向上と新たな顧客層の開拓に繋がるメリットに。オーストラリアの消費者の方々には、フェスティバルでの“逸品との出会い”が日常の食卓や楽しみに発展することで、日本酒をより身近で豊かな存在として感じていただける機会を提供できるという、前向きな変化が起こっています。

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Australian Sake Awards受賞酒を展示

会場では「Australian Sake Awards 2025」の受賞酒が注目を集めました。
2022年に創設された「Australian Sake Awards」は、オーストラリア人ソムリエや飲食業関係者の審査による日本酒の国際コンクール。国内外から登録された日本酒をオーストラリア人審査員がブラインド形式で審査し、オーストラリア市場で好まれる日本酒が選出されます。受賞した日本酒は、授賞式で公式に表彰されるほか、公式サイトへの掲載やオンラインショップ「Sake Selector」での特集を通じて紹介されます。さらに、オーストラリア国内の酒メディアである SAKE NEWS をはじめ、日豪の幅広いメディアでも報道されます。また、特別にデザインされたメダルを使用できるため、オーストラリア国内での認知向上に加え、日本国内に向けても国際的な評価をアピールすることが可能です。
2025年は、合計182点が出品され、プラチナ賞に5点、ゴールド賞に34点、Judge’s Choice賞に24点、Best Food Matching賞に5点、Recommended Food Matching賞に61点が輝きました。

酒フェスティバルと連動したオンラインショップ開設

今年からは、イベント終了後もオンラインショップ「Sake Selector」で購入できる仕組みが整備され、来場者が気に入った銘柄を継続して楽しめる環境が整いました。また、オーストラリアでの販路がまだ開拓されていない酒蔵や自治体が、酒フェスティバルや「Sake Selector」を通じて市場調査を行い、同国市場への参入を試みるケースも見られます。これにより、イベント来場者は新たな銘柄と出会えるだけでなく、生産者側にとっても現地の反応を確認しながら販路拡大の可能性を探る貴重な機会となっています。

▶︎Sake Selector : オンラインショップはこちら

シドニー会場レポート

さて、今年のシドニー会場は、酒類ブースだけで53ブース、出品数は400種類以上、雑貨類・食品を含めるとトータル100ブースを超える出展数となりました! さらに今回から「トラベルジャパン」エリアが新設され、日本各地の地域ストーリーや旅の提案も加わることで、日本酒を味わうだけではなく、それをきっかけに“日本に行ってみたい”へとつながる体験型の構成へと進化していました。

開場から賑わう各ブース

当日は開場1時間前から来場者の列ができ始めました。そして開場と同時に、過去開催からのリピーターと見られる来場者の方々が目当てのブースへ向かう姿も。試飲を勧めるスタッフの声とその美味しさに上がる感嘆の声で熱気が充満する会場には、方々で自然と人だかりが生まれていました。

セミナーエリア・プロダクトエリア・フードエリアの盛況ぶり

会場内に設置されたセミナーエリアも、終日多くの来場者で賑わっていました。出展者自身が酒造りの背景や地域性、味わいの違いを紹介するセミナーはほとんどの回で満席となり、講座を受けた後にそのままブースへ向かう参加者の姿が多く見られました。
また、日本酒造青年協議会によって選出される”日本酒の素晴らしさを世界に伝える伝道師”「酒サムライ」によるセミナーでは、日本酒とチーズのペアリングや、味わいの表現に挑戦するテイスティングチャレンジなど、楽しみながら知識を深められる内容が展開され、会場は活気にあふれていました。「学んで味わう」という体験が、来場者に新しい日本酒の魅力を届けていました。

▶︎開催されたセミナーの情報はこちらから確認できます:https://sake-festival.com.au/news/1484/

日本酒の魅力をさらにアップさせてくれるお酒のお供や器を扱うプロダクトブースも終始賑わっていました。来場者のみなさんは、心を惹きつけてやまないおつまみや素敵な器に目移りしながらも晩酌のシーンを想像していたのではないでしょうか。またおにぎりや鉄板焼きをはじめ魅力的な日本食ブースが並んだフードエリアでは、多くの方が美味しい日本食に舌鼓を打ちながら日本酒を楽しんでいました。

トラベルジャパンのイベントブースに長蛇の列

今年新設された「トラベルジャパン」エリアには、旅をテーマにした情報発信ブースが並び、会場内でも一際長い列を作っていました。

懸賞ゲームが行われていたG’Day Japan! では来場者が結果に大盛り上がり!北海道や静岡を中心に旅先選びのきっかけづくりになる地域の魅力を伝えるJTB Australia や最新の観光情報を提供するJNTO、特別オファーを提供する日本航空では、訪日旅行を検討中の参加者がスタッフと熱心に相談する姿が見られました。
「最近日本に旅行した」「来年の旅行を計画している」といった声が聞かれた中でも、訪日経験が豊富な人ほど新しい土地や体験に興味を示す傾向が見受けられ、「旅を通して日本を深く知りたい」という来場者のみなさんの思いが感じられるエリアとなりました。
フェスティバルの盛り上がりを受け、より深く日本酒文化に触れたい来場者向けのAustralian Sake Festival による新企画として、「酒サムライ」と巡る酒蔵ツアーの販売も開始されました。オーストラリア国内で日本酒と出会った参加者が、次のステップとして日本の酒蔵を訪れ、酒造りの現場を見学しながら理解を深められるプログラムです。日本酒の背景にある歴史や文化を実地で学ぶ体験として注目を集めており、日本への旅の新たな目的づくりにもつながっています。

https://sake-festival.com.au/sake-tours/kochi2026

商談会の様子

酒フェスティバルに合わせて開催された商談会には、約80社が事前登録し、当日は110名以上の飲食・流通関係者が参加しました。レストランやバーの運営者をはじめ、小売店や卸売関係者など幅広い業態の来場者が、会場に並んだ日本酒を実際にテイスティングしながら蔵元やメーカーから直接説明を受ける姿が見られました。味わいや香り、提供方法、ペアリング提案など、現場に関わる方々ならではの臨場感のある会話が交わされ、日本酒の新しい取り扱いやメニュー導入に向けた前向きな商談が行われる場となりました。

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酒フェスティバルでは一般向け(BtoC)と業界関係者向け(BtoB)の両セッションが設けられているため、出展者の方々にとっては現地の消費者の率直な声を聞きつつ、飲食・流通のプロからオーストラリア市場の最新トレンドを得られる貴重な機会となっています。今回も実際に「弊社の日本酒を自店で提供したいという具体的なご要望もいただき、新たなビジネスチャンスの広がりを感じている(古澤酒造株式会社)」といった前向きな声が寄せられました。

また、常連出展者からは、「例年フルーツリキュールの人気が高いものの、日本酒への関心が年々高まっている」との声もあり、日本酒の裾野が確実に広がっている様子がうかがえます。

来場者のみなさんの声

会場には、日本酒を初めて試す人から、毎年のようにフェスティバルに参加している愛好家まで、幅広い来場者が訪れていました。「作り手と直接話ができることで、日本酒の背景や想いを知ることができる。他にはない貴重な体験だった」という声が多く寄せられ、蔵元との対話が来場者の満足度を大きく高めていました。また「昨年参加した友人に誘われて来た。日本酒だけでなく日本食も最高だった」「テイスティングをしながら好みを探せて、その場で購入できるのでつい買いすぎてしまった」という声も聞かれ、日本酒と食を楽しむ空気が共有されていました。

イベントデータ・来場者アンケートから

好調な売上と新たな会場

酒フェスティバル2025での出展者による総売上は約2億4500万円酒類売上は約1億7450万円に達しました。7月のメルボルンには6500人が来場し、イベント開催2日間での全体売上は約9800万円、酒類売上約7400万円と大きく伸長。年間最大規模となった9月のシドニーでは、8000人を動員し、同じく2日間の全体売上は約1億2600万円(前年比29%増)、酒類売上は約9100万円(前年比51%増)へと到達し、来場者数のみならず、一人当たりの購買力が年々高まっていることが明確に示されました。また、キャンベラやゴールドコーストといった小規模都市で新たな層へのアプローチが進んだことも大きな成果です。開催都市の拡大によって多様な市場へリーチできたことに加え、各都市でポジティブな反応を得られたことからは日本酒の浸透の確実性が感じられました。オーストラリアにおける日本酒市場の成長期にあることを示しているともいえるでしょう。

訪日へのトリガーに

実際の売上結果だけでなく、2025年の来場者アンケートからも日本酒市場の拡大と日本文化への強い関心がはっきりと読み取れました。来場者の約70%は20〜40代のミレニアル層、そのうち81%が「日本を訪れた経験がある」と回答。一方で、未訪日の来場者も約20%おり、新たなファン層の獲得につながっているといえます。また、今後12か月以内に「訪日予定がある」と回答した人は51%、「おそらくある」を含めると約9割にのぼり、日本酒体験をきっかけに旅行意欲がさらに高まっていることが伺えます。

日本への興味としては、「食」「伝統文化」「酒」が上位を占め、特に「酒」は主要関心項目のひとつになっています。さらに、来場者の92%が日本食品を選ぶ際に「品質・味」を最も重視すると回答しており、日本酒に対しても価格(37%)やブランド(15%)以上に高い品質志向が見られます。また、普段日本酒を購入する場所としては約6割が酒販店を挙げ、外食中心だった従来の日本酒消費から、自宅で日本酒を楽しむ文化も確実に広がっている点は、安定的な市場形成にとって重要な兆候といえます。
また、今年全体の来場者の内訳は、新規層が6〜7割、リピーターが3〜4割とバランスよく推移しており、日本酒市場が「継続消費」と「新規開拓」の両面で拡大していることが確認できます。

これらの結果から、オーストラリアでは日本酒市場が成長期にあり、日本酒フェスティバルは単なる試飲イベントを超えて、日本産酒類の認知拡大、日本文化への理解促進、訪日旅行の動機形成といった多面的な効果を生み出す重要なプラットフォームへと展開しているといえるのではないでしょうか。

 

オーストラリア酒フェスティバル・遠藤代表からのメッセージ

今年もたくさんのご出展をいただきありがとうございました。オーストラリアにおける日本酒を中心とした日本産品の市場拡大を目的として開催し、今年で4年目。商品の魅力だけではなく様々な地域のストーリーを伝えることが来場者に日本文化を伝える上で重要だと考え、日本各地の自治体様といっしょに工夫をしてきました。またストレスなく買い物体験ができるように各回工夫をしているほか、年々来場者の購入力や日本に対する理解が高まっていくことを感じています。引き続き、多くの日本ファンを作っていけるように魅力的な日本の商品・情報(ストーリーなど)を紹介していければと思いますので、オーストラリア市場にご興味のある企業様や自治体様は、ぜひご連絡ください。2026年ごいっしょしましょう!

おわりに

「オーストラリア酒フェスティバル」は、日本酒を中心に食、文化、そして旅の魅力を多面的に紹介する場として、年々その存在感を高めてきました。2025年も、日本各地の蔵元や事業者が直接来場者と対話することで、日本酒の味わいだけでなく背景にある土地や人の物語までが共有され、より深い理解と共感が生まれていました。
また、オンラインショップや観光とのタイアップの充実により、イベント終了後も日本とのつながりが継続していく仕組みが整ってきました。オーストラリア酒フェスティバルは、単なる試飲会ではなく、日本とオーストラリアをつなぐ文化交流の拠点として成長を続けてまいります。

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フォトギャラリー

■出展者のみなさん:日本酒ブース

■出展者のみなさん:フードブース

■出展者のみなさん:プロダクトブース

■商談会の様子 

■セミナーの様子

■来場者のみなさん

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